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「事業仕分け」の力 [ビジネス書]

「事業仕分け」第2弾(4月23日から)に向け緊急出版。著者は行政刷新担当大臣・枝野幸男氏。事業仕分けの責任者が、数々の誤解や批判に自ら答える。

「事業仕分け」の力 (集英社新書 540A)

「事業仕分け」の力 (集英社新書 540A)

  • 作者: 枝野 幸男
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/04/16
  • メディア: 新書

主な内容

・「政治文化」の革命としての事業仕分け
・取材、報道は、完全に自由化
・公益法人や独立行政法人の過大な資産
・事業仕分けの改善点は?
・「二位じゃだめなんでしょうか?」発言の真意
・ムダを改めれば現場の予算はむしろ増える
・財務省主導は事実か?
・仕分け人 蓮舫議員も緊急寄贈

新刊熟考

事業仕分け

事業仕分は、国家予算見直しの過程で、財源の捻出を図るために、その事業が必要かどうかを判断する。予算執行の現状も踏まえた上で、国民への透明性確保のため、公開の場で行われる。

政治ショー

公開の場で事業の必要性を判断することは、まるで公開処刑のようにも見える。マスコミは、悪代官をみんなの前で懲らしめるという構図で、庶民のカタルシスを刺激する政治ショーとして煽る報道が多かったように思う。

例えば、蓮舫議員の「二番じゃダメなんですか?」発言は、前後の文脈から切り離され、完全に独り歩きしてしまっている。マスコミは、会場でちゃんと聞いていたはずなのに、そこだけを切り取って繰り返し放映した。

改善の余地あり

事業仕分けの実施については、国民世論の大方が肯定的だが、その方法については問題ありとする意見も多い(2009年12月7日 YOMIURI ONLINE)。

私も世論と同意見で、方法には改善の余地があると思う。たしかに民主党が選挙前に言っていたほどの財源は捻出できなかったけれど、結果についてはひとまず置いておいて、まずはやったこと自体が良かったと思うし、方法については今後改善を重ねて磨いていけばいいことと思う。

そのためには、マスコミに煽られた報道を一旦忘れて、頭を冷やして考えてみる必要があると思っていた。いまだに事業仕分けというと、「二番じゃダメなんですか?」発言が繰り返しテレビで放映されるが、一旦忘れないと。

事業仕分けの想定問答集

事業仕分けについては、仕分けをする側の視点で注目している方も多いのではないか。私もその1人だ。

企業だろうが、地方自治体だろうが、その事業が必要かどうかを判断するにあたって、どのように進めていけばいいのか、どのような障害があるのか、事業を守ろうとする人たちはどんな手段を使ってくるか、そういう点に興味があった。

国家予算の見直しについては、重要な問題だと思うし、人並みに関心もあるが、もし自分が職場で事業仕分けをする側だったらという関心もある。本書はその際の心構えとか、想定問答集のようにも読める。

責任者が自ら答える本

本書は、責任者自らが事業仕分けについて説明し、数々の誤解や批判に答えるもの。新書本で気軽に読めるのもいい。

そもそも、責任者自らが批判に答えるというのは、ありそうでないことではないか。たとえ自らの正当性を訴えることに終始したとしても、それはそれでいいではないかと思う。

事業仕分けのガイドブック

4月23日より、「事業仕分け」第2弾が始まる。本書は事業仕分けのガイドブックとしてタイムリーな出版だし、内容も責任者自らのもので大いに参考になる。多少弁解的なところがあっても、その是非はあなたが判断すればいいこと。

事業仕分けの実施については、下記のサイトですべて公開されている。

内閣府 行政刷新会議
http://www.shiwake.go.jp/

事業仕分け関連本

実録事業仕分け
入門 行政の「事業仕分け」―「現場」発!行財政改革の切り札

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